毎晩漫画を読んでからでないと寝られない私ですが、今年読んだ漫画で心震えたおすすめマンガをご紹介します。
年末年始、夜更かしのお供にいかがですか?
*2016年に販売された本というわけではありません。
2016年読んで心震えたおすすめ漫画
秘密 -トップ・シークレット-(清水玲子)
変死を遂げた米大統領、自殺した連続殺人犯…。彼らの脳に遺された映像が語る「秘密」とは…!?
引用 – Amazon
清水玲子さんは小学生だった頃から大好きで、「竜の眠る星」「月の子」「輝夜姫」などよく読んでいたのですが、大人になって久しぶりにまだ読んでいなかった「秘密」を読んでみました。やっぱりすごい、清水玲子ワールド!誰にも真似できない世界観と美麗画面。グロテスクな死体ですらまるでミュシャの絵画を見ているような美しさ。はじめの方はグロ表現が多いのですが、中盤からは物語の核心に迫っていき、面白さも加速します。グロが苦手な方も是非頑張ってそこまで読んで欲しい!最後はめちゃくちゃ泣きますよ!
うなぎ鬼( 落合裕介, 高田侑)
借金に苦しんでいた倉見勝は千脇に拾われ裏稼業に励むことに。勝に課せられた任務は重さが50~60キロのコンテナをマルヨシ水産に運ぶというものだった。コンテナの中身とは一体…サイコホラー!
引用 – Amazon
終始漂う薄気味悪い雰囲気で、居心地の悪さのようなものを感じながら読み進みました。内容はサイコホラーなのですが、漫画から伝わるメッセージは深く、心にズシリと響きます。
かくかくしかじか(東村アキコ )
自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!? 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
引用 – Amazon
多分今年一番泣いた漫画だと思います。東村アキコさんの自伝漫画なのですが、痛々しいほどに自分の弱さやずるさも描かれていて逆に彼女の強さを感じます。
「秘密」や「うなぎ鬼」と違ってグロ表現がなくて、テンポもいいので誰にでも読めると思います。まだ読んだことがない人は必読ですよ!!
親なるもの断崖(曽根 富美子)
昭和2年4月、北の海を渡り、 4人の少女が北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。 松恵16歳、その妹梅11歳、武子13歳。道子11歳。 松恵は着いたその日に客をとらされ、首を吊った。 奈落の底で、少女たちの血を吐くような人生が始まった!!
引用 – Amazon
今まで中古でもかなり高い価格でしか手に入らなかったのが、2015年に新装版が販売され、多くの人に読まれる事になった話題作。かなり衝撃的な内容で、軽々しく「おすすめだよ~読んでっ」とは言えない重い漫画です。それでもやっぱり多くの人に読んでもらいたい。私のつたない言葉では何を書いても陳腐になるので感想は控えさせていただきます!
うちの母ってヘンですか?(田房永子)
「重くて苦しい母から、私はこうして逃げました」。13人の娘たちと母親たち。母親との関係、自分の人生が苦しい人に贈ります。
引用 – Amazon
こんなに可愛らしい絵なのに内容はめっちゃ怖いです(笑)母親との関係に疑問を持っている人なら共感できるかも⁉︎私の親は毒親と表現するほどではないにしても、割と子供を自分の思い通りにしたがる人なので、わかる!と思う所がいくつかありました。こういうことは人には話しにくいものなので、漫画の中とはいえ、仲間かいると思えてなんだか心強かったです。ちなみにうちの場合は母との関係は良好です。
ドン引きナース!(沖田×華)
発達障害で、元看護師で、元風俗嬢。異色の経歴を持つ漫画家・沖田×華が、看護師時代の実体験をさらけ出したノンフィクションコミック。 地元富山の小児科、産婦人科を舞台に、風変わりな患者や強烈な個性を持つ病院長を相手に、新米ナースの×華ちゃんが奮闘。 自分の豊胸手術の実態もあけすけに、「こんなこと、ほんとにあるの?」と目を疑うくらいの爆笑談が次々と飛び出します。 日常のあれこれを面白おかしく、大胆に描いた沖田×華の病院日記、ついに登場!!
引用 – Amazon
透明なゆりかごが有名な沖田×華さんのノンフィクション漫画。透明なゆりかごはい医療現場の現実がリアルに描かれてあり、感動的な内容や重い内容もありましたが、こちらはめちゃくちゃ面白くてサクサク読めます!読みながらゲラゲラ声を出して笑っていて子どもに引かれました…。
おんなのいえ(鳥飼茜)
29歳。3年物の彼氏に振られて残ったのは“家族”でした。友達よりも気楽、けど時にめっちゃ憎らしい。そんな“女家族”の物語。――同棲していた恋人に振られた有香(ありか)、29歳。25歳の妹・すみ香(すみか)と母親の住む地元・大阪に帰省するも癒されるどころか鞭打たれ、ついには“母親命令”により妹と東京で同居することに。『さらぴんの生活、始めよーやあ!』姉妹と母親、“おんなだけ”の家族物語、いざ開幕!!
引用 – Amazon
まるで他人の家をのぞいてるような感覚になるほど会話ややりとりがリアル。女同士、嫌いな部分もあるけど頼りになる存在。姉妹って羨ましい!
東京タラレバ娘(東村アキコ)
「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」そんなにイケていないはずじゃないのに気づいたらアラサ―になっていた倫子。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと思うけど…。東村アキコの女子に対する鋭い視点と笑いがさく裂する最新作!!
引用 – Amazon
東村アキコさんはなんでこんなに痛いところをついてくるんだ!と女性なら誰にでもありそうなズルイ部分や弱い部分を浮き彫りにしてくれます。読んでいて胸が痛かった~(笑)
吉高由里子&榮倉奈々&大島優子さんが演じる2017年1月18日スタートのドラマ版も楽しみ!
宇宙を駆けるよだか(川端志季)
かわいくて素直な性格のあゆみは大好きな人と恋人同士になったばかり。だが、初デートに向かう途中で同じクラスの然子の自殺を目撃し、意識を失ってしまう。目が覚めると、あゆみは醜い容姿の然子と身体が入れ替わっていて…。 容姿も性格もまったく違うふたりの運命が、奇妙にねじれながら交錯していく――。
引用 – Amazon
入れ替わり系漫画。幼稚な内容かな~と思いながら読み始めましたが、ハマってしまい、全巻読みました。登場人物それぞれに魅力があって素敵な漫画でした。
復讐の未亡人(黒澤R)
復讐は気持ちが良い――とあるIT企業に勤務する、有能な派遣エンジニア・鈴木密。彼女がその会社に潜り込んだのには、隠された理由があった。夫を追い詰め、自殺に追いやった者たちひとりひとりへ、借りを返すため――気鋭の作家・黒澤R、渾身のSweet revenge story!
引用 – Amazon
ありがちな内容なのですが、この手の(復讐系?)漫画の中ではグロが少なく、絵も綺麗で読みやすかったです。復讐をする主人公にも感情移入しやすかった。そして痛快。
よろこびのうた(ウチヤマユージ)
北陸の勝野市、田園地帯の集落で火葬場から老夫婦の焼死体が見つかる。警察は老老介護の末の心中と結論付ける。事件から半年後、東京で週刊誌記者をしている伊能は取材ため勝野市を訪れる。近隣住民の口は重く難航する取材のなか伊能は、地域の雑貨屋の駐車場に残る濃いタイヤ痕、焼死した夫婦が事件の半年前に車を買い替えたこと、挙動不審な小学生という三つの『不自然』に気付く。それは事件の深淵へ至る第一歩であった。
引用 – Amazon
かわいらしいほのぼのとした絵柄で、ストーリーもほのぼの・・・と思いきや、まさかのミステリー!めちゃくちゃ裏切られました。最後はホロッときます。
妊娠17ヵ月! 40代で母になる!(坂井恵理)
漫画家・坂井恵理。子どもを欲しいと思ったこともなかったのに、39歳独身にして突然の妊娠! どうする!? 親になるってどーやって!? 戸惑いながらも妊娠生活を楽しむ日々。しかし7ヵ月目、思いもかけない、胎児死亡宣告。自分が、人前で声をあげて泣けるなんて、知らなかった―――。7ヵ月で死産→再妊娠・出産! 坂井恵理の17ヵ月にわたる長い妊娠期間に起こったこと・考えたこと。セキララに描くコミックエッセイ!
引用 – Amazon
題名が「妊娠17カ月!」なのでてっきりフィクションかと思いきや、ノンフィクションエッセイ!読んでみると、なるほど~確かに妊娠17カ月。淡々としたテンポで読みやすいのですが、いつの間にかどっぷり感情移入していて涙がドバーッと流れていました。
冬休み・年末年始の夜更かしのおともに↓↓