今はやりのスーパーフードは日本にもある!第2弾として、今回は味噌を紹介します。
昔から日本の食卓ではおなじみの味噌。ことわざや昔話にも登場します。
そんな味噌が現在、さまざまな研究がすすめられ、次々と驚きの成果が発表されているのです。
外食や買ってきたお惣菜を食べる機会が多くなってきた現代だからこそ、今一度味噌の効能を見直して、食事に取り入れてみませんか?
チェルノブイリ原発事故の後に海外から味噌の注文が殺到
長崎に原爆が落ちた時、秋月辰一郎医師は、長崎の聖フランシスコ病院にたまたまたくさん保存してあった味噌を使い、スタッフや患者に毎日「ワカメの味噌汁」を飲むよう勧めたそうです。すると医師、スタッフ、患者のほとんどに原爆症状はでませんでした。
秋月医師は、その後研究を重ね、「体質と食物」を出版。その本がロシアのチェルノブイリの原発事故の時に話題となり、地域の方々がこぞって味噌を買いに走ったそうです。
味噌に含まれる主な成分とその効果とは
良質なたんぱく質
大豆のたんぱく質は酵素によって分解され、20~40%がアミノ酸化します。その中には体内では合成出来ない必須アミノ酸8種類がすべて含まれています。
本来たんぱく質は消化吸収が悪いという難点があるのですが、酵素によって分解されたたんぱく質は非常に消化吸収の良い形となります。
コレステロールを低下させる7つの有効成分
レシチン、サポニン、リノール酸などの成分は血中コレステロールの上昇を抑える効果があります。コレステロール上昇により、動脈硬化などが促進され、心筋梗塞や脳梗塞、血栓症などの原因となります。コレステロールの上昇を抑えることにより、これらを予防することができます。
乳がんになりにくくするイソフラボン
2003年、厚生労働省の研究班が「みそ汁のを1日3杯飲むと乳がんの発生率が40%減少する」という調査結果を発表しました。これはフィト・エストロゲンというイソフラボンが吸収の良い形で含まれていることによります。
胃がんのリスクを下げる
1981年、国立がんセンター研究所の疫学調査の結果、みそ汁を「全く飲んでいない人」は「毎日飲んでいる人」より胃がんによる死亡率が48%も高いという発表をしました。
細胞レベルで老化防止
味噌が老化防止するという研究結果は数多くあります。サポニン、ビタミンE、ダイゼインなどが老化の原因となる活性酸素を除去し、体内の酸化を防止します。また、遊離リノール酸には美白効果があります。
糖尿病予防、改善の働きをするメラノイジン
みその褐色色素「メラノイジン」は食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。また、膵臓機能を促進させ、インスリン分泌を盛んにさせると言われています。
その他にも、認知証、脳卒中、心臓疾患等の発症を低下させたり生活習慣病の予防にもなるという研究発表や、様々な高い美容効果も有名です。
これらはもうスーパーフードのエースともいえる働きです。
どんな味噌がいいの
よく熟成されたものが良いです。見分け方として以下の添加物が入っていなかチェックしてみてください。
・酒精、アルコール ー 大量生産、大量流通しても色を長期間変化させないため、発酵を止めるために入れます。麹菌を死活させてしまっています。
・調味料(アミノ酸等) - 人工的な旨味添加物です。長期熟成させない速成醸造方で作られていて、足りない旨味を足すために添加していることが多いです。
・ビタミンB2 - 速成醸造方で作られていて、色を良くするための着色料として使われることが多いです。
味噌は無添加のものもスーパーによく並んでおり、比較的手に入りやすい調味料ですので、ぜひ本物の味噌を取り入れてみてください。
また、みそ汁でも凄い栄養価の高さなのですが、加熱する事により、乳酸菌と酵素はどうしても弱ります。
ドレッシングやディップ、おにぎりの味付けにほんの少し加えるなどして、生でも取ることが出来れば更にみその栄養を頂けることになります。
私のおすすめするお味噌を2つご紹介↓↓
農薬、科学肥料、動物肥料、 植物肥料は一切使用していない、自然栽培のお味噌。
腸内環境を整える酵母に特にこだわったお味噌。
味噌の塩分
味噌の塩分は実は思ったより少なく、みそ汁の場合、1杯の塩分摂取量は1.0~1.4g程度で、他のおかずなどと比べても多いというわけではないのです。例えば食パン6枚切りの1枚の塩分量は0.8g、塩鮭の甘口1切れは2.1g、辛口で5.1gとなっています。
それでも味噌の塩分が気になるという方は、ナトリウムを体外に排泄しやすくするカリウムを一緒にとることをおすすめします。
カリウムは緑黄色野菜、芋類、わかめ、ヒジキなどの海藻類など、みそ汁に入れて一緒に摂れるものがたくさんあります。
またバナナや干しブドウにも多くふくまれていますよ。
最後に
日本のースーパーフードである味噌。今は毎日味噌汁を飲んでいる人も少なくなってきたそうですが、今一度見直し、この栄養価の高さを味方につけて、味噌を取り入れてみてはいかがでしょうか。